山梨応援プロジェクト第3弾
“韮崎市 横森さん”のぶどうを使った「GRAPEVINE」
Far Yeast Brewingは、新型コロナウィルスの影響が続くこの困難な時代に、醸造所を構える山梨県を盛上げるべく、~山梨応援プロジェクト~ を立ち上げました。
〜山梨応援プロジェクトとは?〜
新型コロナの影響で県内のイベントも、観光客も大幅に減少しています。 そんな中でも「山梨を盛り上げよう」という思いで、源流醸造所のある山梨県の素材を使い、様々なMade in Yamanashiシリーズを展開していきます。
第3弾は「韮崎市のぶどう」
第3弾となる「GRAPEVINE」は、山梨県韮崎市にある「サンライズ農園」横森さんのピオーネ・巨峰・ゴルビーを使ったItalian Grape Aleです。県産ぶどうのビールをつくりたいと考えていたところ、醸造長の知人づてにサンライズ農園の横森宏尹(ひろたか)氏とご縁がつながり、このビールの醸造が実現しました。
今回ぶどうを分けていただいた横森さん
韮崎市のサンライズ農園さん
今回メインの品種は「ピオーネ」
晩腐病で出荷できないぶどうを活用
今年は7月の長梅雨と8月の猛暑の影響で、巨峰やピオーネなどの黒系品種のぶどうを中心に晩腐病(おそぐされびょう)という病気が広がり、山梨県内でぶどうの出荷量が大きく落ち込みました。今回ご一緒したサンライズ農園でも巨峰やピオーネの一部が病気に罹り、商品として出荷できず、廃棄せざるを得ない状況となりました。しかし、病気に罹っていない実は甘みや酸味も十分あり、美味しく食べられます。そこで今回、ひと房ひと房丁寧に病気の実を切り落とし、出荷できないぶどうの中からビールの醸造に使える部分を原料として譲り受けました。
直接畑に伺い、お手伝い
ぶどうを譲っていただくお礼に、醸造所のスタッフが韮崎市の農園に伺い、ぶどうの袋を外す作業や病気の実の廃棄などのお手伝いをさせていただきました。自然に左右される農作物栽培の難しさなど色々なお話を伺うことができ、県内の生産者の方との有意義な交流の機会となりました。
一房ずつ袋を外し選別
中にはこんなに大きなものも
バケツに収穫し、醸造所へ
ワインの手法を採用
今回は仕込み前の段階で、ワインの手法である「コールド・ソーク」を取り入れました。タンクごと冷蔵コンテナに入れ、低温で約1週間漬け込むことにより、発酵させずにぶどうからより多くの色素や香りなどの成分を抽出します。それを仕込み当日、ボイリング時に投入。
再選定しながら綺麗に水洗い
宝石のように輝き、ビールの原料へ
実を潰しながら漬け込みタンクへ
左から、コールドソーク開始直後、5日目、仕込み当日8日目
スタイルは「Italian Grape Ale」
今回のスタイルは「イタリアングレープエール」。イタリアのクラフトビール醸造所で、ワイン用のぶどうを使って作り始めたスタイルで、発酵過程で果肉や果皮、果汁を投入して作るスタイルです。 「GRAPEVINE」は、仕込み前にワインの手法であるコールド・ソークを取り入れ、さらに発酵過程でも果汁を投入。ホップはトロピカルフルーツやベリー、ストーンフルーツのようなアロマを持つEnigma(エニグマ)を使い、ぶどうの複雑な香りと組合せました。ペールモルトのもたらす金~銅色とぶどうの色が混ざり合い、オレンジワインのような色合いのフルーティーなビールに仕上がりました。
【商品概要】
商品名:GRAPEVINE、スタイル:Italian Grape Ale
原材料:ぶどう(山梨県韮崎市産)、麦芽、ホップ
アルコール度:5.5%、品目:発泡酒