山梨応援プロジェクト#8

甲州市勝沼のぶどうで造った『GRAPEVINE 2』

〜山梨応援プロジェクトとは?〜

Far Yeast Brewing の「源流醸造所」がある山梨県・小菅村。 渋谷からこの地に本社を移転し、地域に根付く企業として地元の生産者さんや事業者の みなさまと一緒に山梨をもっと盛り上げよう!という想いから2020年にスタートした プロジェクトです。 醸造所開設時よりお世話になっていた桃農家さんとのコラボレーショ ンをはじめ、 本社工場のある小菅村で高齢化により収穫されなくなってしまった梅や、 昨年の長梅雨と 猛暑の影響で出荷できなくなってしまった葡萄を生産者さんから譲り受 け、製品として 再生し、地元のPRとともに発信しています。 2年目となる今年も様々な方 のご協力のもと、地元の素材を使った「Made in Yamanashi シリーズ」を展開すること で、いっそうの地域貢献を目指しています。

廃棄予定のワイン用ぶどうをアップサイクル『GRAPEVINE2』

山梨応援プロジェクト第8弾。今年のGRAPRVINEは、ワイナリーの葡萄畑で「摘房」によって廃棄される予定だったぶどうを再生。特徴の異なる4種類のぶどうが複雑なハーモニーをもたらす、果実味あふれるフルーツセゾンです。

今年も山梨応援プロジェクトでぶどうを使ったプロダクト『GRAPEVINE2』ができました!「Grapevine」とは「ぶどうのつる」のこと。ぶどうのつるがあちこちに伸びて網のようになる様子から「人づて」「口づて」という意味もあります。人と人とのつながりから生まれたぶどうのビールをあらわし、昨年誕生した商品です。今年も人づてにご縁をいただいて、日本ワインの一大生産地・甲州市勝沼にある「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」とのコラボレーションで2年目の取り組みが実現しました。

盆地に続く扇状地に広がるシャトー・メルシャン勝沼ワイナリーのぶどう畑

今回フォーカスを当てたのは、ワイナリーの畑で栽培の過程で大量に出てしまう間引いた果実。ワイン用のぶどうの栽培の過程で、果実ひとつひとつに栄養が行き渡ってより凝縮感が高まるよう、途中で間引きをする「摘房」という作業がありますが、この摘房作業で間引かれた果実は育成途中で未熟なため用途がなく、すべて畑に廃棄されてしまっています。シャトー・メルシャンの方からこの話を伺い、“もしかしたらビールとして活用できるかもしれない”と、実際に畑に足を運んで活用方法を模索しました。

8月、成長過程のカベルネ・ソーヴィニヨンは酸味が強いながらもワインのような味わい。同じく摘房でロスが出てしまうマスカット・ベーリーA、そして、多種類のブドウ品種を栽培する見本園に少量栽培されていたもののシャトー・メルシャンのワインには使用されない品種のコンコード・ナイアガラも譲っていただけることに。摘房作業には当社の山梨応援プロジェクトメンバーが参加し、シャトー・メルシャンの社員の方にレクチャーを受けながら丁寧に作業にあたりました。

今回譲っていただいたのは、すべて廃棄される運命のぶどうでした。食品ロス軽減という社会意義を意識した取り組みから始まったこのプロジェクトですが、ビール会社として、お客様へ提供するに値する製品としての美味しさにも真剣に向き合っています。酸味と果実味が強いワイン用と、優しく甘い味わいの食用ぶどう。どちらの良さもしっかりと引き出すスタイルと醸造手法を練り、フルーツセゾンスタイルで今年の『GRAPEVINE2』は形になりました。本収穫前の強い酸味と赤ワインのようなタンニンを持つカベルネ・ソーヴィニヨンと程よい酸味のマスカット・ベーリーAは、ワインの手法である「コールドソーク」を採用。潰したぶどうの果皮を、発酵が始まる前に低温で漬け込むことにより、ぶどうからより多くの色素や香りなどの成分を抽出しました。当社が技術面で取り組んでいる香気成分の抽出の実践です。実際には、醸造所に届いたぶどうをひとふさずつ洗って汚れを取り、マスカット・ベーリーAは梗からのタンニン抽出を狙ってそのまま、カベルネ・ソーヴィニヨンはさらに梗を取って足踏みで果汁を絞りました。

コールドソークされた果汁を仕込み釜に投入し、麦汁にぶどうの味わいと複雑な酸味を与え、優しい酸味と濃厚な甘みのコンコードとナイアガラはジューサーでジュースにして発酵終盤に投入。ぶどうの豊かなアロマをまとわせました。ホップは、果汁のもつ香りとの調和を狙い、白ぶどうのような香りを持つネルソン・ソーヴィンを使用しています。

出来上がったのは、セゾンとワインの境界線のような不思議な味わい。

美しいオレンジ色にワイン用ぶどうがもたらすナチュールワインのようなアロマ、ネルソンソーヴィンホップ由来の白ぶどうのアロマが絡み合います。4種のぶどうの複雑な果実味と酸味に加え、ぶどうの梗に含まれるタンニンにより後味にワイン特有の渋みも感じられるフルーツセゾンに仕上がりました。

フルーツ王国山梨にいるからこそできる農産物のアップサイクル。 廃棄予定の資源を活用することでコストも抑えられ、ふだん飲めないような果汁たっぷりで個性的なビールを手に取りやすい価格でみなさまにお届けできるのも、このプロジェクトの価値のひとつであることに改めて気付けた今回の取り組みでした。

Far Yeast GRAPEVINE 2

栽培の過程で「摘房」されたワイン用ぶどうのカベルネ・ソーヴィニヨン・マスカット・ベーリーAと、食用のコンコード・ナイアガラをミックス。通常使われることのない本収穫前の”酸”が強いぶどうの魅力的な風味を生かしながら、4種類のぶどうの複雑に絡み合う味わいが楽しめるフルーツセゾン。

【商品概要】

販売開始日:2021年11月7日(日)より一般発売開始

原材料名:ぶどう(山梨県甲州市産)、麦芽、小麦、オーツ麦、ホップ、糖類

アルコール分:5.5%

IBU:15

品目:発泡酒(麦芽使用率25%以上50%未満)

スタイル:Fruited Saison(フルーテッドセゾン)

醸造所:Far Yeast Brewing源流醸造所(山梨県小菅村)

10月26日(火)よりWeb Storeにて先行販売開始!

山梨応援プロジェクト#8 GRAPEVINE2  6本セット

山梨応援プロジェクト#GRAPEVINE2   12本セット【送料無料】

今回ご協力いただいた方:メルシャン株式会社 シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー

「日本を世界の銘醸地に。」日本ワインが、日本と世界中の人たちに愛されて親しまれる日が来るように、シャトー・メルシャンは日本の自然、文化、感性を継承し、人々の喜びへと進化させていきます。シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーは、1877年(明治10年)に日本で最初の民間ワイナリーとして創業した大日本山梨葡萄酒会社を源流とするワイナリーです。シャトー・メルシャンには山梨県と長野県に3つのワイナリーがありますが、勝沼ワイナリーは全体の生産量の8割以上を生み出す、歴史とともにあるシャトー・メルシャンの中心的ワイナリーです。「日本を世界の銘醸地に」その夢の実現に向け、ワイナリーを中心に、地域と共生しながら、さらなる未来へと歩み続けます。

Officialサイト
https://www.chateaumercian.com/winery/katsunuma/

【過去の山梨応援プロジェクトはこちらから】

第1弾:山梨市の桃
https://faryeast.com/yamanashi-project/
第2弾:小菅村の梅
https://faryeast.com/yamanashi-project2/
第3弾:韮崎市の葡萄
https://faryeast.com/yamanashi-project3/
第4弾:北杜市のトマト
https://faryeast.com/yamanashi-project4/
第5弾:山梨市の桃と桃の花
https://faryeast.com/yamanashi-project5/
第6弾:山梨市の桃
https://faryeast.com/yamanashi-project6/
第7弾:北杜市のホップ
https://faryeast.com/yamanashi-project7/

2021年もたくさんの方とのご縁を大切に、地元山梨を応援します!

Far Yeastの仲間たち